『アルゴリズムデザイン』がいい感じ

ある界隈で話題になっている15000円のあの本を、先日、大学の生協で見かけた。見かけた時点で1冊だけ平積みで残っていた。おそらく既に2、3冊は売れた後なのだと思われる。
その一冊を手にとって眺めてみた。
一読して、現実の問題を解決するのに参考になりそうだと感じた。それもそのはずで、ネット上の紹介文によると、この本の目的は、プログラムが解決すべき課題の本質を抽出し、それを効率的に解決するアルゴリズムのデザインの仕方を解説することなのだそうだ。詳しい内容までは立ち読みできなかったが、確かにこの目的に沿って全体が構成されているように感じた。
この趣旨からすれば本書は、大学の授業以上に、日々ややこしい現実の問題を解決せねばならない現場の開発者に役立ちそうな気がする。私自身も、もっとスマートな解決方法がありそうな気がするけど、問題の本質を抽出できなくて仕方なく泥臭い方法でお茶を濁すことが良くある。泥臭かろうとも目的を達成できれば一安心ではあるが、小さな不満はしばらく消えない。もしかしたら本書を学習すればそういった場面でよりスマートで高速な解決法を導き出す能力を向上できるのかもしれない。

それでもさすがに価格が価格なので衝動買いは我慢したが、次に見かけたら購入に踏み切ってしまうかもしれない。(それとも会社で買ってもらおうか…。)

アルゴリズムデザイン
Jon Kleinberg Eva Tardos
共立出版
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