マクドナルドの“のれん分け”

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 「名ばかり店長」の「名ばかり残業代」に揺れる日本マクドナルド(東京、原田泳幸社長)が、全国の直営店のフランチャイズ(FC)化を強力に推進していることが26日分かった。一部店長を対象にした説明会で明らかにしたもので、数年以内にFC店比率を現在の3割から7割に引き上げる方針という。

 「これは、人件費削減を目的とした事実上の退職勧告ですよ。われわれが地元勤務の確約と引き換えにFC店長へ移籍すれば、『名ばかり残業代』問題も一気に解消。現在係争中の未払い残業代の裁判も終結させることができますから」

退職者への“のれん分け”どころか、『店長つき店舗売却』というビジネス戦略に過ぎない。

そんな不評をよそに、原田社長は26日付の全国紙の全面広告で、「メニューボードには載っていない、マクドナルドの大切な品質、それは『人』です。…私たちが思い描いているものは、すべての真ん中に輝く『人の笑顔』です」と、ニッコリ微笑んでいた。

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