ジャーナリスト攻撃

ジャーナリストの個人攻撃が流行っているらしい。

ジャーナリストの烏賀陽(うがや)弘道さんをオリコンが訴え、東京地裁オリコン全面勝訴の判決を命じたというニュース。これは個人をねらい打ちした“恫喝訴訟”そのもので、言論の自由を脅かすものとして、許されないと考える。


http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2008/04/post_603f.html

オリコンは前々から自らに批判的な烏賀陽さんを忌々しく思っていたのだろうが、単にコメントしただけの個人に対し提訴するとは何と卑劣な手段だろうか。オリコンが本来訴えるべき相手はサイゾーの方だろうが、自身もメディア企業である以上、言論の場で決着をつけるのが筋でありこのような裁判所に持ち込むこと自体が情けない。


http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2008/04/post_603f.html

たしか『僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実』のときも著者に家宅捜査が入り情報提供者は逮捕までされたのに、出版社はお咎めなしだったっけ。第三者によって出版社に出版倫理上の問題があったとされているにも関わらず。

ウェブでの公開のように介在者がいない場合は文責者に責任を問う他ないだろうが、出版という形を取っている以上、版元にも情報の真偽や倫理を判断する責任があると考えるのが当然だろう。一般的にはウェブ上の情報より出版物の方が信頼性が高いと考えられていると思うが、それはその記事や書籍が出版社のチェックをクリアしていると考えるからこそなのだから。
もし出版物の内容に版元が無責任でいて良いのであれば、真偽や人権など気にせずに派手で売れそうな記事だけを載せて、問題が起こったらライターの責任にしてほっかむりすれば済んでしまう。

Wikipedia - 草薙厚子