午前中は昨日の出張の後処理。旅費を清算したり使った道具や空き箱を片付けたり。出張先を退去した後でそこのお客さんから受け取った問い合わせメールにも返答をした。この件についてのやりとりはもうしばらく続くかもしれないが、とりあえずは終わりと考えてもよいだろう。

昨日出張先で撮ったデジカメ写真を整理していたら、実家での稲作のときの写真が出てきた(出張には自分のカメラを持っていった)。農家以外の人には物珍しいかもしれないと思ったので、昼休みに同僚に見せた。

午後からは次の仕事にかかる。今度は新規の納品の準備である。私の役割は制御回路を用意し、それを測定系に繋いで動作確認をとること。それと納品後の顧客への操作説明である。これらはどれもやり方の決まっている作業なので他の誰かに任せてしまって、自分はソフトウェアの開発に集中したい。その方が会社にとっても有益だと思うのだがこの意見が通ることは無い。
まあルーチン作業もどうしたら楽に片付けられるかを考えてやれば、それほど虚しさを感じることもないので、気をとり直して取り掛かる。昨日入荷した架台に回路ユニットを取り付け、ケーブルを繋いで動作を確認する。回路が重い以外は難しいことは何も無い。これを完成したばかりの測定装置に繋ぐ。
実際の動作確認はこの案件の担当者と一緒にやった。最初のうちは普通に測定できていたのだが、途中から徐々にデータが乱れ始めた。制御ソフトのせいなのか回路の不具合かそれとも試料が汚れているのか、原因はよくわからない。よくわからないのだが、今の会社ではこういう場合に真っ先にソフトウェアが疑われる傾向がある。
本当なら不具合をよく観察して原因を推測するための証拠を掴まないといけないのだが、現実的には「うまく測定できない(ソフトが怪しい)」と丸投げされることが多い。ソフトを疑う根拠が特にあるわけではなく、「なんとなく」とか「自分にはよくわからないから」という理由である*1
そういう風潮の会社なので、原因の調査をソフトウェア担当者(私)が行う羽目になる。原因の調査にはプログラミングだけではなく回路や実験そのものに関する事まで一通り分かっていないといけない。当然ソフトウェア開発の時間は目減りする(ただでさえ他社の5分の1以下の人員でやっているのに)。

ひさびさに抑鬱による頭痛がしてきた。

*1:個人的にはこの風潮には大いに不満だ