昼前に入荷先でのトラブルについてミーティング。このトラブルは、現地に赴く担当者に私の思惑がうまく伝わらなかったことが多く、そのせいでトラブルの原因特定が遅れている。正直どう対応したらいいのか途方にくれていた。自分で現地に行くという選択肢は最後の手段である。現地での作業はその担当者の責任であり、作業を上手く進めるために必要な情報を集めて段取りを組むのはその担当者の仕事である。もちろん協力は惜しまないが、あくまで担当者が主体でなくてはいけない。その線引きを曖昧にしてしまうと、「出来る人間に振ればいいや」という悪習ができてしまう。困ったことに現在、この会社でそういう習慣が形成されつつある。これは仕事を振る側だけでなく、振られた仕事を受け取る側の問題でもある。

午後からは来週の出張者向けの作業指示書作り。その途中で新しい機能の追加について顧客から問い合わせ電話があった。希望されている機能のおおざっぱな内容は以前に聞いていたが、実現可能性まで詰めて考えていなかった。今回は先方も本気で希望されているらしく、見積りが欲しいとのことだ。当然だが、見積りを出すためにはその前に機能の仕様を決めて顧客の承認を得なければならない。それには以前の話の際にもらった論文(もちろん英語)を読んでどのような測定が求められているのかを理解し、その上でそれをいかにして現在のソフトウェアで実現するかを考えなければならない。まあそれなりに手間がかかる。