だだこねる官僚

今回の防衛省事務次官人事の揉め事では、官僚の醜悪さが露骨に表出した気がする。
そもそも(形の上では)民意を得た政党が政治を遂行するために、大臣に官僚の人事権が与えられているのだから、官僚の都合で駄々をこねられても困る。

それでも実を言うと、「寝耳に水」で解任されたのならいくらかは同情の余地もあるかもしれないと思っていた。当人からすれば解任の理由くらいは聞いておきたいだろうし、大臣が合理的な判断をしているかどうかは分からないのだから。
しかし、後継人事に対するこの事務次官側の要求が馬鹿すぎてそんな同情など吹き飛んでしまった。

小池氏が後任に指名した西川氏が警察庁出身であることにも異を唱え、守屋氏自らの退任が避けられない場合でも、後任を防衛省生え抜き幹部に差し替えるよう要求、巻き返しに動いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070814-00000024-maip-pol

どういう神経をしていればこんな恥知らずな発言ができるのだろうか?件の事務次官は4年も務めていたらしいが、このような発言を恥と思わない人物はもっと早く解任すべきだったのではないかと思えてくる。

ふと気づいたのだが、恐らく今回の件はなんら特別な話ではなく、少なくとも戦後50年(いやひょっとすると戦前からも)国の内部で繰り返されてきたことなのだろう。たまたま小池さんの“根回し”不足で揉めたから世に出ただけで。
つまり、誰も「どういう風に国家を運営し、そのためにはどういう政策が必要か」なんて
ことは、これっぽっちも考えてはいなかったわけだ

http://www.doblog.com/weblog/myblog/17090/2615589#2615589

そんな気がしてきますなあ。