連休が明けてしまった。会社の休みは先週水曜までだが、金曜休みをとったので気分はずっと盆休み。先週の木曜はまあ登校日みたいなもので。

なんだかやる気が出ない。休み明けだからというよりは、ずっと前から続いている意欲減退がこの連休でも治らなかったという感じである。自分にとって難しいこと・面倒なことに挑む気力がわかない。「それをやり遂げたたらどうだというのか?」とか「自分には無理だからもっと優秀な人と交替してもらいたい(そしたら仕事を引継いで自分は辞めるから)」などと感じる。自分がい居るせいで会社がもっと優秀な人材の採用に積極的になれず、結果的に不利益をもたらしているなら、いっそ辞めてしまう方が会社にとっても良いのではないか、とも思う。
これらは典型的なうつの症状ではあるが、病気レベルかどうかは微妙である。このくらいの憂鬱感をそれほど特別視する必要はないのかも知れないが、少し前の強烈な落ち込みがあったことを考えるとただの「考えすぎ」とも思えない。少なくとも抑鬱症状となんらかの因果関係がある気がする。ここで下手をすると、先月のひどい状態に逆戻りしかねないので、今は少しの抑うつにも注意しようと思う。

…と思ってたのに

早速厄介ごとが起こってしまった。今朝提出した新機能の計画に経営層からNoが出たらしい。できるだけ労力のかからない方法として、他社で無償公開されている製品を利用することを考えたのだが、交渉が面倒だからという理由で却下されてしまった。で、どうしろというのかと言うと、自社で何とかしろという。それにどれだけ労力がかかるのかがまるで分かっていないので、適当に社員に押しつければ実現できると思っている。また、ハードウェアと同じアナロジーを押し付けられるのが痛い。「ソフトウェアことは分からへんけど、我々は(ハードウェアで)こうやってきたからできるはず」的な先入観があるので、建設的な話ができない。こういう人達にこそブルックスやデマルコを読んでもらいたいのだが、それは極めて難しいだろう。

思い付きを社員に押しつけるだけで、プロジェクトを円滑にすすめるために何が必要かという視点が完全に欠落している。これでマネジメントしている気になれるのだから実に羨ましい。

確かに他社の製品に依存したくないと言う気持ちは分かる。他社に依存すれば労力は減らせる代わりに他社の事情に振り回されるリスクが伴うのも事実である。しかしそれは現状の社内の開発体制で実行が可能かどうかを考えた上でなければ意味が無い。社内の体制が不十分であるなら、それなりの投資をして開発体制を充実させるのが先決である。しかし現実には「なんとかせえ」で終わりである。そして仮になんとかしても、報償は特になく、経営者家族が海外旅行海外出張に行く回数が増えるだけだという雰囲気が蔓延している。それを裏付ける前例はたくさんある。

それでもこの程度であれば、他の企業に比べればおそらくマシな状況なのだろう。だとしたらますます組込みプログラマという職種に絶望を感じる。日本のソフト開発の現場では、こういった経営層・管理層の無知が原因で現場に無理・無茶が押し付けられているという話があまりにも多い。歴史の浅い組み込みソフトの場合、経営陣や管理層にその分野の経験者が少ないために余計に齟齬が大きくなっている。

組み込み技術者が足りないと騒ぐ前に、経営者・管理職として、手持ちの技術者を活かすために何ができるのかを考えてもらいたい。

まあ愚痴はともかく

どうするか冷静に考えねば。