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学生時代からネットの構造に慣れきってしまっているので、いざ会社に入社しても、部長だから、課長だから、無条件に尊敬しようとはしない。「黙ってオレの命令を聞け」と言われても、なぜそうしなければならないのか、理解できないのだ。

感覚としては分かるなあ…。
ちなみに「だまって言うことを聞け」「とにかくやれ」と言ったごり押しは会社より大学の方がひどい気がする。一応は利益追求組織である企業では、最終的な目的(利益)があるので、指示や命令にそれなりの理由がある場合が多い*1
それに対して大学では、理由を説明できないがためにごり押しがなされがちである。なぜ理由を言えないかというと、教授の気まぐれやその場しのぎで指示や命令がなされているからだ。つまり「指導者」としては、形だけでも学生に何かさせないといけないので、ろくに考えずに適当な指示を出している場合がある。そこで学生が「なぜそれをするのですか?」と聞いても、「うるさい、私がいろいろ考えた上で言ってるんだ。つべこべ言わずに黙ってやれ!」となる。こういう教授、結構いませんか?
きちんとした理由があれば逆ギレする必要は無いはず。

“実力”を見せつけることだ。40歳の人の方が、30歳より実力があるのは当たり前だが、組織では逆に肩書きが邪魔をして個人の真の“実力”が見えにくくなっていることがある。実力とは業績だけではない。相手への気配りでも、思いやりでもいい。

「実力があるのは当たり前」だったら問題は無い。本当に「見えにくい」だけ?

30歳世代の弱点はそこにある。自分たちの抱く組織観で、世の中が動いている訳ではないという現実が分かっていない人がいる。(中略)下から話を積み上げていく必要がある場合もあれば、より上の人から話を下ろしてもらうのが最適な場合もある。そういった組織の論理を、僕らの世代は理解するべき。

これはその通り。まだるっこしかったり合理的でなかったりするけど仕方が無い。慣れればそんなに気にならないし。

いくつかのコミュニティに所属しているという感覚があれば、会社の仕事で息詰まったとしても、「オレの居場所はここしかない」と妙に思い詰めることなくいられる。結果的に、人間としてのその人の強さにつながると思う。

「オレの居場所はここしかない」と思いつめている社員のほうが、こき使っても辞めないだろうから、会社からすれば都合が良いのだろう。

*1:その理由が妥当かどうかは置いといて