『人物で語る物理入門(下)』

新幹線の車中であらかた読了。これは名著。古典力学からクォークまで、物理学という「文化」を鳥瞰するには最適だろう。岩波新書では『物理学はいかにつくられたか』『物理学とはなんだろうか』が定番だが、本書の方が圧倒的に読みやすい。科学を学ぶ学生の新たな必読書になりそうな気がする。*1
参考文献も紹介されているので、本書で取り上げられている科学者で興味が湧いた人物についてさらに突っ込んで調べるのも面白そう。

人物で語る物理入門〈下〉 (岩波新書)
米沢 富美子
岩波書店
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*1:問題は、本書を読んで推薦できる教官がどれくらいいるかである。初学者に適切な本を指導できる教官は思いのほか少ない