小雨が降る中、大学へ。天気のせいもあって研究室には教官も学生もほとんど来ていなかったが、去年学位を取って今は関東でポスドクをしている元学生が来ていた。ここでやっていた内容を論文にするため、ときどきこちらに来ているらしい。彼は現在ポスドクで次の1年で任期が切れるため、次のポストが見付かるか気が気でないらしい。彼の今のポストの任期は2年なのだが、テーマが変わって1年目はほとんど仕事にならないので実際に活動できるのは1年だけなのだ。つまり2年目に入った時点では、現在のテーマでの論文が出版されている可能性は低い。しかし一方では次の職を探さないといけないので、実績が必要になる時期でもある。彼が大学時代の内容で論文を書いているのにはそういう背景もある。