明日から出張に出る社員に渡すためのソフトウェアをどうにか動くようにした。もちろんテストは足りてないので、あくまでβ版として渡す。そのために普通にインストールしても現在のバージョンを上書きしないようにインストーラを設定した。
今回はβ版だから、実際に出張する社員に説明してもらえばマニュアルは完備しなくてもいいかと思っていたのだが、当の社員に「忘れそうだから説明書を用意してください」と言われてしまった。
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で、仕方なく追加した機能のぶんのマニュアルを英語で加筆。さらに注意書きと手順書も英語に書き替えてからソフトウェアと一緒にCDーRに焼き込んだ。

それから新規開発に採用する基板の検証。検証したいのは、ホストPCとの通信のパフォーマンスがどの程度であるかということ。メーカーも一応データを提供してくれているが、我々のソフトウェアでの通信方法とは少し違うので必ずしも参考にならない。メーカーのデータは大きなメモリエリアのデータを一度に転送したときの速度だが、我々の使い方では比較的小さなデータを頻繁に転送する。さらに、それと並行してホストからの通信も受け付ける必要がある。もしデータのReadとWriteの切替えのオーバーヘッドが大きければこのような使い方は不利になる。他の部分はこれまでの基板より良くなることはほぼ確実なので、この部分だけはチェックしておくべきだろう。
で、チェックのためのコードをガーッでっちあげた。途中、DLL内の関数の呼び出し規約を勘違いして引っかかったほかは、結構良いペースで進めることができた。でも本当はこういう仕事こそ別の人間にやらせるべきなのだ。そうしないと知識やノウハウが社内に拡がってゆかない*2。別に自分が楽をしたいだけで言うのではなく、会社としてもリスクを軽減するためにそうすべきなのだ。もし明日私がトラックに撥ねられたらどうするのか*3

*1:本当は「だったら自分で作ってくれ、うがー」とつっぱねたかったが。あまりに大人気ないのでやめた

*2:特に、組み込み系では基板のジャンパスイッチや開発環境のインストールにもちょっとしたノウハウが必要になることがある。

*3:私が抜けたら会社が立ちゆかなくなる。などと思い上がっているわけでは無いが、後を引き継ぐ誰かがゼロから始めのに時間がかかるのは事実。