神々の失墜、崩壊するコピーワンス (1/3) - ITmedia NEWS

地上デジタル放送のコピーワンスが見直されるかもしれないとかどうとか。
どうも地上デジタル放送を早急に普及させたい総務省が、しびれを切らしたらしい。記事によれば総務省は、普及が遅々として進まないのは視聴者が知らないからだろうと思っていたようだ。でテレビCMなどでアナログ放送の終了をやかましく喧伝してきたのだが、今回のことから推測するにあまり効果が上がらなかったのだろう。それで今度はコピーワンスがデジタル放送の普及を妨げている原因ではないかと考え始めたようだ。でも本当にそうか?
私自身に限って言えば、いやらしいコピーワンスがある限り、ぎりぎりまでデジタル対応機器に買い替える気は無かったので、見直されるのは大歓迎だ。しかし大多数の人たちにとってコピーワンスが移行の障害になっているかというと、ちょっと違う気がする。身の回りの何人かに聞いてみたが、そもそもコピーワンスについて知っている人はさほど多くない。テレビCMのおかげでアナログ放送の終了を知らない人はさすがにいなかったが、コピーワンスのことを知っている人は半数以下だった。それももっともなことで、テレビCMでコピーワンスに触れたことは一度も無いと思う。知らされてない事が買い控えの原因になるはずもない。*1
実際のところ移行が進まないのは、あわててデジタル放送対応機種に買い換えようという人が少ないというだけのことだろう。アナログ放送終了まではあと5年もあるのだし、それまでにデジタル用機器も安くなるだろうから。
それにそもそもデジタル放送に乗り換えるメリットって何?地上デジタル放送のCMを見ても、変わる変わる言ってるだけ*2で、デジタル放送になったらどんな良いことがあるのか何ひとつ分からないんですけど。

*1:もちろんコピーワンスがもっと知られていれば、移行はもっと遅れているだろう。今の普及スピードは、関係各位がコピーワンスのことを隠してきた成果だ。

*2:デジタル放送になったら「局アナがデジアナに変わる」らしい。恐ろしくどうでも良い。