朝から月例の掃除。フィルターを洗うためにエアコンを止めて掃除するので暑いことこの上ない。体を動かすと汗でぬれた服が肌に張り付いて気持ち悪いので、自然に動作が緩慢になってしまう。
午後からは社内発表会と慰労会のために近場の年金保養施設へ。これまでは社内の会議室でやっていたのだが、手狭になってきたので試しに外の施設を利用してみたとのこと。*1
発表は開発プロジェクトの経過報告と経営状況の報告。技術発表はまあ普通だった。内容の大半は既に聞いて知っていたので特に意見もなし。
経営報告は、「今期の結果と業界の動向」と「今後の製品の方針」についてそれぞれ2人の部長殿から発表があった。一つは空虚でもう一つは妄言だった。
「今期の結果と業界の動向」の方を要約すると、「国内の需要が減ってきた。新しい市場を開拓しなければならない。ボクが新製品の案を出してあげるからありがたく聞け。『高級品から消耗品まで、安くて高性能なもの』を作れば良いんだ。でもボクは会社に引きこもってて何が売れるのか分からないから皆で考えてくれ。」だそうだ…。
それであなたは経営している事になるんですかそうですか
ちなみに国内需要が減ってきているのは、これまで安売りしまくったせいなのだそうだ。別の誰かさんは「どこへ行ってもウチの装置がある」とホクホク顔だったが、それってトヨタと同じで安売りしまくったせいで自分で市場を飽和させたってことでしょう?で、今になってあわてている。それって威張れることですか?
「今後の製品の方針」もとても香ばしいものだった。立案したのが設計ミス100%のメンバーなので今回もおそらくミスが出るだろう。そもそもこのメンバーの仕事は密室で秘密裏に進められ、組み立て工程に入ってはじめて他の社員に公開されて設計ミスが発覚するのが常なのだ。ひどいときには納品時に穴のサイズが間違っていたことが明らかになったりもする。今回も誰も知らないままに進められた設計で、一目見てもいくつか気になる箇所が見付かった。彼は「今後はみなの意見も取り入れる」などと奇麗事を言っているが、おそらくそういうことにはなるまい。理由は「急がないといけない」からで、彼らはこれまで通り初歩的な設計ミスを残したまま突っ走り、その後工程の担当者もこれまで通りやる気を喪失するだろう。これまで何度も繰り返されたことだ。

この手の経営陣の言うことは、なんと言うかマンネリであくびが出る。何年も何年も同じことを言って同じように何もしないで同じ失敗を繰り返している。毎年繰り返すということは自覚がないのだろうが、これが一番の不思議である。

*1:本当は温泉宿でやるという希望もあったらしいが予算の都合で却下されたらしい