『オブジェクト指向プログラミング入門』

なかなかてこずったが読了。翻訳が特に悪いと言うわけではないのだが*1、日本語がこなれてなくて読みにくかった。印刷の体裁も古くさく誤植も多い。ソースコードには特に誤植が多いし、インデントにくせがあって読みにくかった。
本書は解説に複数のプログラミング言語を使ってるが、それだけに各言語の文法などの解説はぜんぜん足りない。解説に使われているC++JavaObjective-C、Object PascalSmalltalkのうち少なくとも2つくらいはかじった事がないと読み進めるのはつらいかも知れない。
文句ばかり書いているようだが、それでも読みとおしたのは内容がしっかりしているからだ。オブジェクト指向の入門には向いてないと思うが、何らかのオブジェクト指向言語を習得している人なら多くの事を得られる本である。

オブジェクト指向プログラミング入門
ティモシイ・A. バッド Timothy A. Budd 羽部 正義
ピアソンエデュケーション (2002/12)
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*1:原書を読んでないのでただの推測