裳華房テキストシリーズの一冊。同じシリーズの量子光学もそうだが、このシリーズは良い本が多い気がする。もっと早く気付きたかった。
理系の学部で研究室に所属するようになると、これまで聞いたことの無い専門用語が出てきてとまどうことが多い。このような学部レベルと研究室レベルの知識の溝を埋めるのは研究室の教官の義務だろう。根節丁寧に指導することが無理でも、少なくとも必読本くらいは指示するべきだ。
しかし、ときどき（しばしば？）学生を放置する研究室もあるので、うっかりそういう研究室に入ってしまったら自分で参考書を探すしかない。以前は、専門書を探すのは簡単ではなかったが、インターネットの普及でずいぶん容易になっている。
もし、時間相関関数、揺動散逸定理、久保公式などの言葉が気になったらこの本を読んでみると良いと思う。価格も２千円ちょとと安いので、少し遊びのお金を節約するだけで買えてしまう。|
