『帰ってきたもてない男』

著者が自分のことを赤裸々に書いているのが、身も蓋もないと言うか痛々しいというか。
それはともかく、読んでいて気になったのは、文系の研究者というのはお互いに名指しで批判しあうものなのか?ということ。「誰某の言っていることは間違っている」といった記述があちこちにある。
理系の研究者の場合も実験の解釈などで意見が食い違うことはあるが、論争の中心になるのは意見そのものであって誰が言ったとかはあまり問題にならないのだが。

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて
小谷野 敦
筑摩書房 (2005/07/06)
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