『達人プログラマー』

読み直していた『達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道
を読み終わった。
さすがに名著である。ついつい忘れがちだが大切な事がきっちり載っている。プログラム開発という変化の激しい分野にもかかわらず、古さをほとんど感じない。本質を突いているからだろう。

たしかまつもとゆきひろさんだったと思うが、この本は若い人向けではないと書いていた。
実際、4年ほど前に読んだ時はあまり理解できないまま流し読みしていた。今回読み返してみると、以前よりはるかに内容を理解できるし、意識せず既に実践している事もあった。それだけ自分自身が進歩したということなのだ(と思いたい)。
サブタイトルにも「職人から達人への道」とあるように、「職人」向けなので「新弟子」には少し難しいと思う。新入社員に、急いで読ませても効果は薄いかもしれない。ある程度のソフトウェア開発を経験してからの方が含蓄を実感できると思う。

ああ、そういえば「バージョン管理を使ってないなら、恥ずかしいと思え」というくだりがあったが、つい最近まで使ってませんでした。まだまだ達人への道遠し。