昼前から実家で祖父の二十三回忌。両親と自分と叔父夫婦と。
 住職が予定より1時間ほど遅れて来て正午から読経始まり。1時間ほどで終わり。皆で墓地へ行って生花の交換と線香あげ。その足でいつもの川沿いの日本料理屋へ。叔父と父は叔父の植えたハブ茶を明日収穫するのだとか。叔父の義理の娘(息子の奥さん)の実家でハブ茶を販売向けに栽培しているらしく、義娘さんを介して先方のおばあさんに収穫とその後の処理を聞くとか聞かないとか。父親が草刈機で一気に刈り倒して拾ったら楽だとか言っていたが、そんな雑でいいのだろうか?
 午後3時ごろにお開き。叔父夫婦はそのまま帰宅。
 実家に戻ってから、販売米のおまけ野菜を取りに母親と河川敷の畑へ。秋ナスとオクラとピーマンとサツマイモとマクワウリ。ナス以外は旬を過ぎているが、特にしなびているとかは無い。
 噂のハブ茶(エビス草)も同じ畑にあるので見てきた。背丈は思ったより低く50〜70センチくらいで、黄色い花が咲いていた。ついさっき聞いた話では茎の先20センチくらいは摘み取ってお茶にできるとのことだったが、思ったより茎が固い。手で摘むのは難しそうだ。葉っぱを1枚取って口に含んでみたが、エグみとか苦味はまったくと言っていいほど無かった。こういうものなのだろうか?
 一旦実家に帰って今度は父親と一緒に田んぼへ。この前イノシシ用の防獣柵と電気柵を設置したところだが、既にどこからか侵入されたとか。まだ今のところは畦を掘り返したり畦際でぬたを打っているだけで、稲への被害はほとんどないらしい。
 田んぼに着いてみると、まず軽トラから見える面のワイヤーメッシュが1枚派手にめくれ帰っている。よく見ると中から外に向かってこじ開けたようだ。ともかく軽トラに積んであった結束バンドで元通り固定。そのまま柵の全周をチェックしていくと、山側の面にもこじ開けられている箇所があった。内側に開いているのでおそらくここが侵入口なのだろう。さらに見ていくと、この前設置したばかりの辺に派手に破られてる場所が1箇所ある。これはどちら向きかはっきりしない。さらに道路から見て一番奥の隣の田んぼの柵との連結部にも外側に向かって潜り込んで破られた箇所があった。ここは特にワイヤーメッシュが派手に歪んでいた。お隣さんが追加の針金でしっかり柵に括りつけてくれたらしいが柵の中央付近の一箇所だけなので、あたかも上下方向のどんでん返しのようにメッシュがグルンと回るように開いていた。
 持参した材料が無くなったので一度農業小屋に取りに戻ってから修理。曲がっていないメッシュは元と同じように設置して結束バンドで固定。どんでん返しは回らないように杭を追加した。
 ところで、イノシシの侵入に気づいた父親が何をしたかというと、ある場所のほんの小さな隙間をトタンやらで必死に塞いで安心していたのだとか。既に対策を終えたつもりだったので、本当は今日は被害を見せるだけのつもりだったようだ。視野が狭く、自分の都合のよいところしか見ようとせず、ひとりよがりの対策で仕事した積りになる…という父親(というか世の男性全般に多く見られる)のろくでもない面が色濃く出た事例だと感じた。もっとも、自分も同じようなことをしないよう他山の石とせねば…。
 帰宅した後はしばらく和室で横になってから夕飯と風呂。途中で米を精米してアパートに戻った。