朝から水漏れの調査。50代くらいの職人とその見習いらしい二十歳そこそこの若者の二人。
 玄関の水の元栓を締め、室内側のパイプに手押しのポンプを繋いだ。ポンプを押し込んで水圧を1kgほど(平常時の約2倍)に上げて、それが下がる様子を観察する。
 しばらくすると前回室内の床下を調べに来た管理会社の担当者もやって来た。
 どうもポンプの水圧の下がり方は正常のようで、少し高めの1.5kgまで上げても漏れがあるときの挙動は示さない。
 屋内を通ってベランダ側の排水受けを確認したり、タンクの水を排水穴に流してみて1階の様子を見たりしていたようだが、どうも漏れが見られなかったようだ。しばらくして管理会社の担当者が2階に上がってきて言うには、1階の天井を覗いてみたが、水にぬれている様子が無い。木材に水にぬれた跡はあるが、おそらくこれは8年ほど前のものだろう。お天気とも関係なく昼も夜も染みているというのなら、まったく濡れていないというのは考えにくい。おそらく1階の住人(高齢のおばあさんらしい)の勘違いだと思う。
 …と言うことだった。とりあえず床をはがすような大工事の必要性は無さそうだが、そういう現状確認はまだだったの?漏れていることを確認する前に2階の方ばかり調べるというのはいかがなものか。特に今回の言い出し元はかなりのご老人なのだから。