上司に現時点でのソフトウェアをCDーRを焼けと言われたので何枚か焼いた。どうせ1週間も経たないうちにまた仕様変更が出て作り直しになるだろうから今余分に焼くのは資源の無駄。必要になったときに必要なだけ焼けばよいと思うが、それを言ってもお上のご機嫌を損ねるだけなので黙って従う。
 近頃ようやく上司とうまくやっていくコツが分かってきた気がする。上司の指示に対して、たとえ「それはダメだろう」と思っても、何も言わずに従えばよいようだ。ほぼダメなことが確信できる場合でも、せいぜいさらりと懸念を示す程度にしておく。
 最初は無駄で無意味と知りながら作業をするのがひどく苦痛だったが、これにもコツがあって、「どのように失敗するか」を予想して、事態がそのとおりに進むことを確認するのだと考えると、それなりに楽しめる。もちろんそれで自分が窮地に陥らないように配慮する必要はあるし、業績アップや昇級は諦めないといけないが、少なくとも諍いと虚しさと怒りは回避できる。
 もしかしてこんなことはシャカイジンはみんなとっくに知っていることなのだろうか?