「博士は誰でも取れる」は嘘だったよ - カレーなる辛口Javaな転職日記
 誰でも取れるというのはさすがに言いすぎ。でも取れる・取れないが必ずしも当人の能力に因らないのもまた事実で、ピンキリのキリの方を見れば誰でも取れるように見えるかもしれない。もっとも、これは別に最近に限った話ではないと思う。
 なんせ育成する側に「博士号に値する人物にはどのような資質と能力が必要であるか。そしてそのためにどのような指導を行うか」といった理念や方針は(多くの場合)無い。審査の基準もあいまいだし、指導が適切であるかのチェック機構も何もない。きちんとした理念で責任ある指導を受けられる研究室がある一方で、ゴミテーマ*1を与えられてまともな実験環境も無いまま放置される研究室もある。なお、研究室の良し悪しは大学の規模や格とはほとんど関係が無いようだ。
 ともかく、このアンフェアさが学生を追い詰める大きな原因になっていると思う。

*1:誰にも関心を持たれないテーマや、ひどいときは教科書に載っている内容の単なる追試だったりする