持参金が必要なほど無能なのか?

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090506ddm003010120000c.html

持参金を国が出すということは、ポスドク問題の原因が政策のミスにあることを認めたということだろうか。
それにしても、金を積んで入れてもらうなんてまるで裏口入社ではないか。こんなことをしたら余計に「持参金無しでは雇ってもらえないほど博士という連中は使えない」という宣伝になってしまわないだろうか?

博士にその30倍もヒモを付けないと労働市場からはじき出されるという国は、どこか狂っているとしか思えない。


勉強しすぎるとマイナス評価される国 - Joe's Labo

年を食った奴はいらんという年功序列の害も大きいとは思うが、大学院の人材育成能力に企業がまるで期待していないことの顕著な現れでもあるのだろう。(とは言え、理系の場合は修士卒の就職は悪くないので、修士課程まではそれなりに評価されているようだ。)


ところで、ポスドクの人たちは、博士号を取れるくらいには(それなりの)指導を受けられたんだから、払った学費の分は元は取れているだろう。大学も学位を授与することで一応の責任は果たしたと言える。であれば(個人的には)その後のことは自分でどうにかするしかないでしょ?と思わなくもない。
むしろ、まともな指導や研究環境を得られずに学生が退学に追い込まれたり、アカハラが原因で学生が心身の健康を損ねる方が悪質な問題なのだから、そのケアと再発防止ももう少し考えてもらいたい。
(ちなみに自分の場合は「博士号を取ってもその先は茨の道」だと聞いた上で進学したので、もし仮に順調に学位が取れていたなら、アカデミックの職が見つからなくても仕方ないと納得したような気はする。当事者でないから言えるだけかも知れないけど*1。)

*1:と言うか、学位を取れた人への嫉妬かも…orz