午前中は有給を取って休み。
午後から出社。

今回の実験で試してみたアルゴリズムは、過渡応答の数値だけ見ると大して効果が無いように見える。けど、実際の制御にはそれが積分が効いてくるので、そこそこ改善が現れるのではないかと考えている。もっともまだ実験で確認したわけでは無いし、そもそもどうやって評価したらいいかもよく分からないので、確信を持って言えるほどではない。
そんなことを考えつつ、実験のまとめを仕上げて夕方から関係者に報告した。

いつものことでもう慣れっこになっているが、こちらの結果はさして関心を集めることもなく、「あっそ」といった感じに流された。かわりに皆さんは開発者の当事者とは違う立場からそれぞれの意見をだしてくだすった。
いろいろ意見が出てくるのは良い事なのだけど、「今ある問題は何か」と「どういう状態になれば解決したと言えるのか」が曖昧なままなので、どうしてもトンチンカンな意見が多くなる。
特に問題なのは、結果の評価方法を考えないで、「とりあえず*1なんかやらねば」という意見がほとんだと言うこと。
そりゃ、機械をあちこちいじっていれば機械の挙動や特性は変わるだろう。でも、ではそれで性能が向上したかどうかは性能を計測する基準を決めておかないと判別できない。
なので結局、装置を「使ってみた人の感想」で判断することになる。装置で行う実験の再現性の良い場合はそれでも済むが、そうでない場合は、装置の挙動の変化が、改造の効果なのか単なら実験上の誤差なのかを分離できない。

*1:考えることを放棄したときに出てくる危険な言葉