出社一番、社員から3台目のファイルサーバーにアクセスできないと連絡があった。調べてみると、そのファイルサーバー(NAS)に搭載されているSambaがActiveDirectoryに対応していない。これまではNTドメインPDCのユーザー情報を参照してアクセス制限をしていたが、それが参照できなくなってしまった。これまで通りにアクセスするためには、NAS自体にActiveDirectoryと同じユーザー情報を登録しないといけない。
そうこうしているうちに業者が昨日の作業の確認に来た。一応、ActiveDirectoryのオプションか何かでNASの設定をせずに済ませる方法がないか訊いてみたが、やはり無理のようだ。仕方が無いので手作業でNASにユーザーを登録しなおすことにした。人数は30人そこそこなのでユーザー登録そのものは大した手間ではないが、共有フォルダのアクセス権の設定が結構めんどくさい。しかも禁止と許可の優先度を勘違いしてもう一回やり直すことになった。いっそついでにと、放置されていた退職者のフォルダを整理したりしていたら、作業を終えるのに昼過ぎまでかかってしまった。
ネットワークの雑用にすっかり時間を取られてしまったが、本業に戻って昨日の続きを始めた。測定データの簡易ビュワーにデータヘッダをテキストで書き出す機能を実装した。さらにいくつか表示オプション機能を追加した。これもデータ形式の正しさの検証の一環になる。いろいろな形でデータを表示できるようにしておけば、表示が崩れたときに不具合に気づくことができる。裏を返せばごく基本的な表示方法しかなければデータが少々壊れていても気づくことができない。
興が乗り始めたところだが、歯医者のため定時で退社。帰り支度をして会社を出たが、コンピュータの電源を落としたかどうか不安になって、歯医者の後でまた戻った。3連休の間電源が入りっぱなしでは地球にやさしくない。
戻って電源を確認すると、新入社員がソフトウェアで悩んでいたのでちょっとだけ様子を見た。温度計の電圧出力を読んで温度に換算して画面に表示したいらしいが、AD変換したデジタル値を温度に換算する方法がよく分からないらしい。ADコンバータは±10V入力の16ビット符号付きということなので、デジタル値を3276.7で割れば電圧になる*1。さらに電圧を温度に換算してやる必要がある。単純な換算式はなさそうなので、換算係数のテーブルと線形補間を使う必要があるだろう。今日中には彼がそこまで進めそうになかったので、先に帰宅した。

*1:厳密には負の値は3276.8で割らないといけないけど、誤差に埋もれる範囲なので無視