朝礼の後ミーティングで、この前少しだけ関わった開発品の後始末を押し付けられることになった。
この開発品、2年以上もだらだら開発を続けていながらいまだに決着がついていないというもの。責任者はほっかむりしてる、と言うかそもそも誰が責任者なのかはっきりしない。おまけにソフトとハードの担当者同士が互いに反目しあっている。はっきり言ってかなりぐだぐだの案件である。
その引継ぎということで気が乗らないことこの上ないのだが、なけなしのやる気を引っ張り出すしかない。とにかく内容を理解しないと始まらないので関係者に資料をくれと言って回ってみた。その結果、資料がほとんどないことが分かった。仕様書はもちろん存在せず、あるのは散発的なバグ報告と要望のリストとわずかな操作説明だけ。回路図は何枚か抜けを除けばほぼ手に入れたが、途中の修正が反映されていない。ソフトウェアのソースコードは(アセンブラをそのままCに変換したとか言うことで読みにくいが)なんとか読めるが、仕様が不明ないのでテストケースの立てようが無い。ソース中ではマイコンのI/Oレジスタを直接操作していて、例えばP0-1が何の端なのかを読み取れない。回路図で調べるしかなさそうだ。