文庫と単行本

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そもそも、単行本を出して、3年後に文庫を出す、という現行のシステムが変だ。どうせやるならば、最初に文庫を出すべきである。そして、文庫が売れて、この本をアイテムとして持っていたい、というファンの希望が多ければ、単行本を作る。そのときには、解説をつけたり、メーキングのDVDをつけたり、付加価値を出して、値段も少し高めに設定すべきだろう。これが、単行本のあるべき姿ではないだろうか。文庫の方が、解説があったり、手直しがあったり、コンテンツが充実しているにもかかわらず安い、となれば、誰だって文庫が出るのを待つだろう。

さらに収納スペースという切実な問題もある。
本好きの人の多くは狭い日本住宅で本の置き場所に困っている(と思われる)。よほど思い入れがあったり、図や写真が重要な本でなければよりコンパクトな本を望む人は多いのではないか。
実際、自分なら文庫が単行本と同じ値段だったとしても、省スペースな文庫の方を買うと思う。

あと、最初に文庫を出すほうが製造や輸送にかかる資源がトータルで節約できるような気がするけど、どうなんだろうか。