制御プログラムの方は、仕様に不明な点が多くてこれ以上手を出せないので一旦作業を終わりにして、本来の担当である測定プログラムの仕事に戻る。
測定プログラムの方は、これからしばらくはマニュアル書きが主な作業になる。まず、"Now Printing"の状態になっている箇所を最低限見られる形にしていく。"Now Printing"なのは主にチュートリアルの部分だ。チュートリアルは書くのに手間がかかる。画面上のボタンの機能などの説明は、動作や影響が単純なのでさほど書くのに手間はかからないが、チュートリアルはその操作の進め方が正しいか・手順の書き忘れはないかを確認しながら書く必要があるのでかなり手間がかかる。
実際にユーザーにとっては散発的な機能のリストよりもチュートリアルのほうがずっと役に立つ。チュートリアルは現地で作業する社員にも役に立つ。最近は納品担当者が準備をろくにしないまま納品先に行き、お客さんに誤解を与えてくることが増えてきている。そのため、後から誤解を解くために説明しなおしたり、もう一度出張に行ったりと、無駄な作業時間と費用がかさんでいる。当の担当者たちはそれで良いと思っている(少なくとも問題があるとは思っていない)ように見える。しかし、ユーザーの誤解を解いたり、(マニュアルに既に書かれている内容なのに)ユーザーに合わせて手順書を書き起こしたりといった作業をこちらで負担し続けるのは勘弁して欲しい。せめてこちらでできる対策として、誰でも基本的な操作を説明できるようなチュートリアルを作る必要を感じてきた。特注要素の多い製品なので、汎用的なチュートリアルは作りにくいのだが、できる範囲でしっかりしたものを作ろうと思う。