朝礼の後のミーティングはあっさり終了。
外注先へ修理品の状況確認のメールを送った後プログラミング。先週手を付け始めたソフトウェアの融合は、まともにやっていたらとうてい予定に間に合わないことが分かったので、予定を建てなおして必要最低限の仕様だけ先に済ませることにした。おかしな通信仕様やメモリリークグローバル変数やらはとりあえずそのままにしておく。
そうすると最低限必要なのは、ホスト側アプリには外部からフォーム(ウィンドウ)にアクセスするためのインターフェース、ファームウェアにはEEPROMを読み書きする機能くらいになる。これなら期限に十分間に合う、と言うか2、3日あれば終わるだろう。その後余裕があればすぐにできる修正だけはやっておくことにする。現時点では出荷後のメンテを誰がやるか決まってないのであまり大きくソースをいじらない方がいいだろう。
途中で出張者から海外メーカーの解析ソフトについて質問が来た。完全に営業分野の質問なのになぜ私に質問をよこすのか全く理解できない。たまたま今先方の技術者と共同作業はしているが、代理店業務の担当まで任された覚えは無い*1。ぶーたれながらぐぐってみたら1発で情報が見付かった。30秒もかからんかった。これくらい自分で調べてくれ…。
午後からは梱包室の整理の手伝い。たまたま自分にしか分からない在庫品の確認に呼ばれ、そのまま終わりまで手伝った。
さらにその後は試験測定の手伝い。社員が自社製品の使いかたをなかなか覚えてくれなくて、何かあるとすぐに呼ばれる。さすがに何度も何度も初歩的な使いかたを説明し続けていればこちらもイライラしてくる。かといってマニュアルを渡して突き放してばかりいてはますます「私ワカリマセンカラ(だからやってくれ)」と言われるようになる。このイライラが去年のうつ症状の原因の一つになっていた。
一目で使用法が分かるようになってないのが悪いと言われればそれまでだが、もともいろいろ調整を要する複雑なので誰でも一目で使えるようにするのは非常に難しい。事実、10人以上のプログラマで開発されている他社の製品もお世辞にも使い易いとは言えない。
さらにこの装置は、測定する試料やセンサが汚れていたり、振動があったり、電源ラインからノイズが回り込んできたりしてもデータがきれいに出なくなる。これらのノイズ要因はソフトウェアではどうしようも無い。「なんか上手く測定できない。バグじゃないの?!」と呼ばれてちょっと調べてみたら、ソフト以外に原因があったなんてことがざらにある。つまり原因を特定して解決し、データが出る状態まで御膳立てさせられる羽目になる。
お客さんからの要請であればまだしも、協力者である社員がいつまでもお荷物でいてもらっては開発者としてはたまったものではない。

*1:よその製品のサポート業務に割くようなマンパワーは無いのだから小銭目当てに代理店なんかやるべきでは無いと最初からさんざん言ってきたのに…