午前中は試験機のパソコンの修理。
昨日私が退社した後で試験機のパソコンが故障したらしい。突然モニタに何も映らなくなって、その後本体の電源が落ちたのだそうだ。落ちた時は半田のような匂いがしていたらしい。話を聞いた限り、おそらくはATX電源周りのトラブルだろう。他の社員もそう考えて既にATX電源を筐体から外してあるらしい。早速様子を見た。電源ユニットのケースを開けて基板を眺めてみた限りでは、特に焦げた跡も破裂したコンデンサも見当たらない。次に電源ユニットだけで立ち上がるように、ATXの電源スイッチ端子を短絡し、コンセントにつないでみた。電源ユニットのファンは回り始めるが、しばらくすると勝手に止まってしまう。また、ケースを手で押してやっても勝手に止まることがある。通電中も断続的な高周波音がする*1
一応元通りパソコンにつないでスイッチを入れてもみたが、やはりダメで、ぶちぶちと電源が切れてしまう。やはり電源ユニットを交換すべしということになった。
午後一番に近くのパソコンショップで電源ユニットを買ってきてもらって交換した。思ったとおり電源を交換したら正常に起動するようになった。それにしても最近の電源ユニットは、いろいろなマザーボードに対応するために何種類ものケーブルが生えていて、使わないケーブルが邪魔で仕方が無い。もうちょっと規格をまとめられないものか。
その後、電源の故障で中断されていた実験に少しだけ立ち会った。この実験はある特殊な測定方法が社内で装置で可能かどうかを試すというもの。検出方法を工夫して、従来測定の難しかった試料にも適用可能にするというのが目的である。自分の担当ではないが、測定器の動作をよく分かっていないと難しい実験なので手伝うことにした。
実験の結果、測定方法としては実現可能であることは分かった。ただし、検証に使ったのは従来から標準的に使われている試料で、しかも調整に手間がかかる割りに得られたデータは普通の測定よりS/Nが低い。つまり現状では、「実現可能な測定法だが、メリットは不明」ということ。

帰宅後、少し眠ってから外出。本屋と古本屋とマクドナルド。

*1:私は割りと耳が良いのでこういう回路の音が聞こえたりするのだが、人によっては何も聞こえないようだ