猛暑の中、大学へ。
暑さで頭がおかしくなっていたため、途上でほとんどの本屋・古本屋に立ち寄るというまともでない行動をとる。でも普段スルーする店に寄ったおかげで探していた本を何冊か見付けることができた。
研究室に行ってみると、珍しく助手(助教)さんが来ていた。この助教さん、次のポストを探している真最中である。教授の退官で今の研究室は2、3年後に消滅するし、そうでなくても年齢的にそろそろ助教授のポストに就く頃だ(むしろ少し遅いくらいだろう)。半年ほど探しているらしいが、自分の研究内容で応募できる公募がなかなか見付からなくて苦労しているようだ。彼も前の研究室ではそれなりにメジャーなテーマで研究をしていたのだが、今の研究室では一転してマイナーというか、変わった分野の仕事ばかりしていたせいで、次の進路の選択肢が狭まってしまっているらしい。彼のキャリアがそういう状況になるだろうということは、研究室のポスドクや学生も以前から心配していたくらいなので本人も納得の上なのだと思う。
それはともかく、大学の人事について少し話をしたところ、教員が職場を移る際には「割愛」という手続きが必要なのだそうだ。これは、移転先の大学が、現在の所属大学に対して「この人を私達の大学に頂きたいので承認してください」とお願いするものなのだそうだ。
これがどのくらいの大学や学部で行われていることなのかは分からないが、割りと一般的な習慣らしい。まれに、割愛依頼が認められなかったために、公募に合格したにもかかわらず今の大学から出ることができなかった事例もあるらしい。