研究テーマの考え方

2008-02-09 - IHARA Note

工学の場合の研究テーマのフォーマットは、「困ってるけど、まあなんとかなるかも」である。「困ってるけど=問題」であり「まあなんとかなるかも=仮説=自然な疑問」である。

 これは納得できる。
 でも、理学…というか自分の場合は、
今ある実験系と今ある薬品で同じ実験をひたすら繰り返せ。そのうち何かネタが見付かるかもしれない
という風にテーマを与えられることが多かった。実際にはそう都合よくネタが見つかるわけもなく、最終的にはありきたりのデータを並べ、その結果を数値計算と比較して「まあ合っている」とか書いて卒業・修論・博士論文にするという…。
 このようにテーマの決めると(と言うか決めてないのだが)「実験」が、目的のあいまいな「単純作業」になりがちだ。目的の無い作業を繰り返すのはとてもつらいし、論文にするときに何の変哲もない実験データに合わせてもっともらしい目的をでっちあげるのに苦労する。
 これが苦痛で仕方がなかった。上の記事のようにテーマを決めることができていたら…。