今日は報告書作りと実験。
作った報告書をもって上司と一緒に上長にこれまでの経過を報告。幸い今回はあまり変な指示は出なかった。おそらく問題の原因がかなり特定されてきたため、空想を広げる余地がなくなってきたためだろう。
今週の作業で、これまで漠然不具合の原因らしき箇所が絞りこめたので以降は全力でその解決にあたる。これまでの経験上、報告をしてから解決に時間がかかっていると、上の方から余計な横槍が入ってきて、引っかき回された挙げ句にその場しのぎに不適切な「解決法」を強制されることが多い。それによって一見問題が消えたかに見えても、本質的な部分では解決されておらず、開発が先に進んだ時点でその問題が致命的な形で復活する。
実際、今回の実験もある下知された解決法(アナログ制御を使う)を検証するためのものだったが、私にはツボを外しているように思えてしかたがなかった。今回はたまたま悪い結果が出たので上がそのまま暴走することは避けられたが、少しでもマシな結果が出ていたら間違いなく出荷命令が出ていただろう。もちろん本質的に解決できていないのだから、いずれ問題になる可能性が高い。そうやって製品の寿命が尽きるまで自転車操業的に中途半端な改良を繰り返すことになる。これではいつまでたっても世界で勝負できる製品を作ることはできないし、無駄な作業をさせられ続けてはこちらのモチベーションも維持できない。

ともかく、上が余計なアイデアを思い付く前になんとかしないといけない。

そういう訳で今日も残業して原因を調べていたのだが、調べるほどに不可解な現象が現れてきて参った。既製品のPCIボードが異常な動作をしているらしいことまでは突き止めて、意図的に不具合を起こすプログラムを作ったのだが、ある操作をすると現象が全く起こらなくなってしまう。非常に気持ちが悪い。次の手をいくつか考えたが、夜も更けてきたのでボードのメーカーにメールで連絡して帰宅。