制御系の特性を把握するために回路の周波数特性を測定しようと思い、午前中はその準備をしていた。
周波数解析器があれば周波数特性を一発で測定できるのだが社内には無い。少々不便だがデジタルロックインアンプで代用することにした。このロックインアンプは発振器を内蔵しているので発振出力を回路に入力し、回路の出力をロックインアンプに入力して振幅と位相を検出させる。で、ロックインアンプをパソコンから制御して、周波数を変えながら信号の振幅と位相をプロットすれば回路のボード線図を得られる。この目的のための測定プログラムは、こういう時のために、新入社員の練習課題として作ってもらってある。

ロックインアンプとパソコンはシリアルインターフェースで通信するのだが、測定に使うつもりの工業用パソコンはシリアルのコネクタを外してしまっている。コネクタを取り付け直そうと筐体を開けてボードPCの基板を見てみたところ、困ったことにシリアル端子の場所が分からない。コネクタが繋がりそうな箇所は3つほどあり、さらにコネクタの裏表の向きも分からない。説明書を見ても実際のボードレイアウトとまるで違っているので参考にならない。仕方がないので適当に繋いで電源を入れてみた。
案の定、繋ぎ方が間違っていたらしく、起動途中でパソコンがいきなりシャットダウンした。中を見てみたら、シリアルコネクタのケーブルが発熱して被覆が溶けてしまっていた。慌ててケーブルを外してパソコンを起動してみたところ、問題なく立ち上がったのでとりあえずは壊れては無さそうだ。はやり適当に繋ぐというのは無茶だったと反省。

改めてUSB−シリアルの変換コネクタを手配することにした。

周波数特性の測定をする予定が無くなったので、午後からはアルゴリズムの基礎とシステム制御について勉強。このところ座学をしていると眠くなりやすい。脳が拒否しているのだろうか?