人事ごっこ

朝から席替え。この間の「人事ごっこ」のとばっちりである。もちろん「ごっこ遊び」をした当人たちは席を替えるなんて面倒なことはしなくて済むようになっている。

ごっこ遊び」と言うのは、本気で業務を改善するつもりがあるように見えないからだ。「縦割りを改善する」と言いながら部を増やすという矛盾に気づいていなかったり、毎年新しい部を作ったり部の名前を変えるなどの落ち着きの無さにそれが現れている。

おそらく本当の意図は

  1. 退職者が続出したため、残った社員を「部長」待遇にする
  2. 人事権を行使して支配者気分を味わいたい
  3. 何かやらないと経営している気になれない

といったところだろう。
(1)については待遇の改善として「部長手当て」を発行するのに「部長」のポストが必要になったということだ。手当てでなく基本給を上げると自動的にボーナスも上がってしまうし、将来人件費を抑えたいときには「必殺・組織変更」で「部をやめてグループにする」とか言えば部長手当てを剥奪することも可能である*1。基本給を下げるより制度を変えて手当てを削るほうが簡単だからだ。
(2)についてはそのまんま。自分の命令で社員が暑い最中に汗を流して机を運ぶ様子を眺めるのが楽しいのかもしれない。
(3)いい迷惑だから何もしないでおとなしくしていてほしい。

一般的に日本の「中間管理職」はただ勤続年数が長いだけで、マネージャーとしての教育を受けていないことが多い。人事で手を入れるとしたらまっさきにこの層を整理するべきである。この会社でもやはり組織変更でも管理職に手をつけたことはない。旧組織で部長だった人間は次も部長のままである。つまり実際には部の名前だけ変えて部長の間で部下をやりとりしているだけである。

軍曹殿!仕事効率、戦意ともに低下いたしました!

去年の席替えの時は移動しなくて済んだし、その前もレイアウトが左右反転したもののそれほど不都合は無かった。だが、今回はかなり納得いかない形で移動するはめになってしまった。
今回の移動で困るのは、場所の移動だけではなく作業場のレイアウトを大幅に変えさせられることである。今までは事務机、開発用パソコンのラック、回路筐体と技術書を置く長机を、「T」字型に配置して、開発用パソコンを操作しながら回路や参考資料に簡単に手が届いたので、比較的(今回の配置に比べて)作業はしやすかった。しかし、今回の移動で配置が「L」字型になってしまった。L字と言ってもカウンターのような形ではなく場所が角になっただけなので、作業のたびに角を回らなければならない。総面積も狭くなるので配置を工夫する余地もほとんど無い。仕方なく開発パソコンを角に置き、その奥(つまりモニタの裏)に回路を置いている。これではコネクタの抜き差しやスイッチの操作だけでも一苦労だし、ソフトウェアを操作しながら回路にオシロスコープのプローブを当てたりすることもできなくなる。おっと、そもそもオシロスコープを置く場所が無くなったのだった。
しかし何より困ったのが技術書を置く場所である。これまでは開発機に向かったまま手の届く範囲に技術書を置けていたのだが、そのスペースがごっそり無くなってしまった。とりあえず非常勤の人の机に本を積み上げているが、早めに片付けねばならない。本当に参った。

今回の配置替えによって私自身に限っては相当の作業効率の低下が見込まれる。前回は一応要望を聞いてもらえたのだが、今回は取り付く島もなかった。上司は面積だけ見て「全く同じ」だからと言っていたが、断言しても良いが作業効率は絶対に落ちる。


おかげでわずかに回復しかけていたモチベーションも吹っ飛んだ。いらいらで頭痛がしてきたのでしばらくぶりにリーゼ錠を飲んだ。
とりあえず頭痛は治まったが、どうにも虚しささが止まらない。

*1:前科あり