一票の無駄使い

「モニターが悪い数値を出すのでモニターを壊せ」という議論 - アンカテ

だが、「現状の働きに見合った報酬にダウンせよ」というのは本末転倒だ。議員には報酬に見合った働きをしてもらうべきで、それができないなら違う人にやってもらうべきだ。

まったくその通り。代わりになる人が居るかどうかはおいといて。
それにしても、こういう風になんでも平均化というか連帯責任にしたがるのは日本人の特徴なのだろうか?
どんな組織にも、きちんと仕事をして結果を出している人間とそうでない人間は存在する。結果を平均化して全員に当てはめてしまうと、無能な連中は働き以上の報酬を受けることができ、結果を出している人間は働き以下の報酬しか得られない。これは結果を出している人の報酬をサボっている連中に分け与えているのに等しい。
この状態で、全員一律で報酬カットとなれば、成果を挙げている人達にとっては踏んだり蹴ったりで、やる気を保てるはずもない。

自分たちの身に置き換えて考えればすぐ分かる。少なくとも私は、大失態をやらかしたあん畜生と一緒に「連帯責任」で減給されるのは嫌だ*1

税金の無駄使いは議員の責任だが、議員報酬という税金の無駄使いに限っては、責任があるのは国民だ。議員報酬の問題は税金の無駄使いではなくて「一票の無駄使い」という問題である。
むしろ、議員の報酬はアップすべき。二期くらいやったら、一生暮らしていけるくらいの金を出した方がいい。

これも賛成*2。待遇を良くするかわりに、責任を果たしているかを厳しく審査すると言うのが本筋だろう。審査(選挙)がめんどくさいから全議員まとめて報酬削減というのは、業績評価がめんどいから全員一律で賃金カットと同じこと。やる気のある人から辞めていく。

「国会議員をまともな奴がやるようにする」というのは、理想論でも空理空論でもなくて、今すぐにでも(次の投票日には)可能なことだ。

「国会議員にまともな奴が立候補する」ようになるには少し時間がかかるかも知れない。

*1:もちろん仕方のない失敗の負担は分担するべきだろう。問題は「未必の故意」や「怠慢による損失」も一緒くたに平均することにある。

*2:どのくらいの報酬額が妥当かで意見は分かれそうだが