ものづくり立国のうさんくささ

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070405/122272/

「天然資源が乏しい日本は、ものづくり立国、科学技術創造立国としてでしか存続できない。これからの日本を支えるのは優秀な理科系人材だ。この施設をきっかけに、理科・数学への関心を少しでも高めてほしい」

さんざん聞き飽きた言い分であるが、製造業である松下ならそれなりに真剣な取り組みだと信じたい。
しかし同じような事を官僚や政治屋が言っているのには非常に胡散臭いものを感じる。本音はその後に

「そして(未来の官僚または政治家である)自分の子供たちの既得権を守るために安月給で働いて欲しい」

と続けたいのではないか?

子供の教育はもちろん大切だが、現在の技術者、研究者に対する待遇の改善もセットで取り組まなければ、結局は「理科は好きだったけど理系職は給料も社会的地位も低いから、営業か人事で就職しよう」てなことになるような気がする。