カリキュラムへの意外な提言

カリキュラムへの意外な提言

ところが現在ではタイムテーブルが狂っているため、ほとんどの場合、肝心の前者の部分を全部オミットして後者だけしかやる時間がなく、単に上から与えられたテーマを論文にするだけの作業で外見だけを昔の学位に似せているのが現状です。
 全く本末転倒もよいところですが、とにかく学生たちは「魔のD2」の博士過程2年目で、突然自分がその矛盾に直面していることに気づくのです。そして皮肉にも思索能力に優れた学生ほどここで深く悩んでしまい、逆に何も考えずに教授に言われた通りに課題をこなしていくだけの受験秀才型の学生の方がここを通過しやすいようです