ほんとスタンドW

昨日のお昼にメールで発注したほんとスタンド/Wセットが今日の昼に届いた。この速さは素晴らしい。今回はアーム等が付いて箱入だったのでさすがに送料は250円でなく600円だった。帰宅して早速パソコンラックにセットしてみた。
少し使い込んまないとはっりしたことは言えないが、ちょっとだけ使ってみた限りでは、本の傾きを変えられないのがやや難点か。本自体を目線近くの高さに調節にすることになるが、家の場合は電気スタントと干渉してしまうのだ。ほんたったを掴んでいるクランプを傾き調整と本の面を回転できるように改良できれば完璧かも。

カリキュラムへの意外な提言

物理数学の直観的方法で有名な長沼伸一郎氏がこのページで大学理系学部のカリキュラム改善案を述べている。いくつかのパートからなっていて、いずれも非常に考えさせられる事が多い。少しずつ感想を書いて行きたいと思う。

今回一読して最も印象に残ったのは、以下のくだりである。

実はわれわれの間では「魔のD2」ということが語られており(「D2」とは博士過程の2年目のことです)それは、それまで順調に歩んできた学生がここに差しかかると、突然パニックを起こしたように深い悩みの中に落ち込んでしまうという現象です。
 そして多くの場合、そこですべての夢を捨てて完全に長いものには巻かれろ式の生き方になってしまうか、あるいは大学を捨てて外へ出てしまうかのいずれかになりがちなのであり、どうやらその原因がここにある可能性が高いのです。

私の体験からも、博士課程の2年目あたりに悩む学生は多いように思う。ここでは「パニック」や「深い悩み」と表現されているが、その本質は自分の能力と研究テーマの意義に対する自信の無さであるように見える。

ところが現在ではタイムテーブルが狂っているため、ほとんどの場合、肝心の前者の部分を全部オミットして後者だけしかやる時間がなく、単に上から与えられたテーマを論文にするだけの作業で外見だけを昔の学位に似せているのが現状です。
 全く本末転倒もよいところですが、とにかく学生たちは「魔のD2」の博士過程2年目で、突然自分がその矛盾に直面していることに気づくのです。そして皮肉にも思索能力に優れた学生ほどここで深く悩んでしまい、逆に何も考えずに教授に言われた通りに課題をこなしていくだけの受験秀才型の学生の方がここを通過しやすいようです。