朝から今週末の答弁の打ち合わせ。社長の連絡ミス(もしくは意図的に隠してた)のせいで協力関係にある会社から剽窃疑惑をかけられており、今週末に先方の社長に弁明することになっている。先方はこちらと同じような製品を作っている会社なのだが、販売地域で住み分けをする事で協力することになっていた。
今回問題になっているのは、契約の前から開発を進めていた装置のこと。契約すると聞いたとき、製品の競合が問題にならないか心配だったので社長に進言したのだが、そのときは相手にされなかった。ところがあきれたことに、社長はこの装置のことをずっと先方に言っていなかった。ところがまずいことに、この製品を出展した展示会場で向こうの社長の目に止まったららしい。それ以来なにかと疑惑をもたれてしまっているらしい。そのような事態になっても、社長は開発者である我々に何も報告せず、適当にごまかし続けてきた。私自身もそういった事情は風の噂で聞いたくらいで、ちゃんとした連絡を受けたことはなかった。
先方の不信感は、こちらの社長がメールの返事を出さない、約束を守らないなど、たくさん不義理を働いていることもかなり影響しているらしい。取り引きを担当している営業部員が先方の社長にいつも怒られるとこぼしていた。

なんだかんだあって、ついに業を煮やした先方が追求に来ることになり、慌てた社長は私に対応を丸無げした。

もうね。いっそ全部ぶちまけてやろうかとか思うよ。


午後から車で出張。部下と一緒に行ったのだが、彼は運転免許をもっていないので、行き帰りとも自分で運転した。彼には悪いが、こういうときはいささか不便に思ってしまう。2時間ほどいろいろ回路を調べて、原因を推測するところまで行ったのだが、持っていった機材ではそれ以上調べらられないので装置を丸ごと持ち帰ることにした。これが結果的には良かった。
素子の破損を疑っていたのだが、持ち帰って色々調べてみると、特注部分のケーブルの配線ミスが見付かった。これが原因であった。後知恵ではあるが、現地でも推測できたかもしれない。そうであれば明日また装置を持って行く手間をかけずに済んだのだ。もっとも、現地では配線図も検査治具も無かったので仕方がない面もある。

その上、帰社すると別のお客さんから不具合報告のメールがきていた。こちらは非常に困ったことに解決方法が分からない。不規則に発生するノイズが問題なのだが、社内で再現佐瀬られないので対策の立てようがない。せめてテスト専用の回路があればなんとかなるかもしれないが、社内のストックは急遽受注に回してしまっている。これというのも例の部長が受注したことを社内に連絡しなかったせいである。どこまでレベルが低いのか。

でもお客さんに謝るのはワ・タ・シ。はあ。