『ソフトウエア開発プロフェッショナル』

ソフトウエア開発プロフェッショナル
ティーブ・マコネル 松原 友夫 山浦 恒央
日経BP社 (2005/01/20)
売り上げランキング: 6,538
おすすめ度の平均: 4.67
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半分ほど一気に読んだ。
エンジリアリングとしてのソフトウェア開発について書かれている。比較的大きなチームで開発をする場合には参考になりそうだが、うちみたいにほとんど1人でやっている場合にはちょっと使いにくいかもしれない。
特に、最初にユーザーの要求を明確に決めておかなければならない、という主張は、理解はできるがあまり現実的だとは思えない。「最初に要求を決めてしまう」というのは未来を正確に予測し、かつ変更は受けつけないということになる。もちろん最初から要求が固まっていれば作り手としてはやりやすいが、実際は途中で要求が変わることはよくあるし、それを断ったり追加費用を要求できない(営業力が無い)場合もあるだろう。
すぐに思いついた問題点は2つ(既にあちこちで言い古されている事だが)

  1. ユーザーは自分自身の要求をわかっていないのが普通である。
  2. 必要になるか「もしれない」機能まで盛り込むには膨大な時間がかかる。

特定の用途に特化したソフトウェアならば可能なこともあるだろうが
そうでない場合は、多かれ少なかれ「作ってから直す」方式を
とらざるを得ないのではないか?