ふるやのもり3

 管理会社からずっと連絡がないので昼前に事務所に電話をかけてみた。昨日来てくれた男性社員は外回りで不在ということだったので、状況を知りたい旨の電源をお願いした。
 自室のエアコンが原因である可能性を考えて、朝からエアコンを止めて過ごしたが雨漏りはスローペースでまだ続いている。
 午後3時ごろ昨日の担当者から電話が来た。昨日、上階の住人に連絡と取ったら、上の部屋でも似たような状況なのだという。この後技術者と一緒に上階を確認して、可能なら応急処置をするということだった。と言うことは、上の階の住人は管理会社に連絡していなかったということで、もしかすると以前から雨漏りはあったんじゃなかろうか?その後しばらく自室に居たが、特に大きな物音も聞こえなかったので管理会社がいつ来たかは分からなかった。
 夕方、外出しようとすると、ツナギを着た年配の男性とTシャツの若者がアパートの1階のベランダを覗き込んでいた。少し妙だと思ったが、雨漏りの修理の人かもしれないと思い声を掛けたら二人とも1階の住人だということだった。雨漏りではなく1階のベランダに水が溜まっていることで話をしていたらしい。言われて見ると、床からの排水パイプが地面でカットされずに5センチ以上突き出している。これでは水が溜まるのも道理である。推測だが、今回目立って水が溜まったのは雨漏りと同じ原因で、屋上の配水がうまく出来ずに雨水が建物の外側を伝って落ちてきたからではないだろうか。いずれにせよ後は管理会社に任せるしかない。
 その後、散髪やらペットボトルの廃棄やら洗濯やらを済ませて帰宅した。管理会社から連絡は無いが、何らかの応急処置をしてくれたのか、雨漏りは収まったようだ。もし何の効果も無く、明日に大雨が降るようなら仕事を休んで待機することも考えていたが、その必要はなさそうだ。