ふるやのもり2

 雨漏りは明け方に収まったようで、壁土の濡れは乾燥していた。
 深夜のうちにアパートの雨漏りのことを管理会の問合せフォームから連絡しておいたが、午前10時を過ぎても連絡がないのでこちらから電話した。担当者と思われる男性に応対してもらったが、ウェブからの連絡は聞いていないという。直接現場を確認したいということなので来てもらうことにした。
 荷物を押しのけて通れるようにしていると、ほどなく小太りした愛想の良い30代くらいの男性がやってきた。明け方に漏れは一旦止まっていたのでこちらで撮影した雨漏り状態の写真を見せた。男性は濡れの跡を写真に収め、ベランダの外側を観察していった。ついでに自室の老朽化したエアコンを見て、新しいものに交換できないか検討してみると言ってくれた。
 私の部屋の確認はこれで終わり、この後真上の部屋とその両隣にも状況を確認して対処を検討するとのことだった。この後は自室に居る必要はないと言われたが、昨夜あまり眠れなかったのもあって自宅待機を兼ねて3時間ほど昼寝した。
 今日は朝からずっと曇り空だったものの雨は降っていなかったので、午後3時ごろから外出。夜7時頃から小雨が降ったり止んだりし始めた。
 午後9時ごろに帰宅すると、昨夜よりはスローペースだがまたしずくが落ちていた。エアコンの電源を入れるとボタボタっと水滴が落ちたのでカバーを開けて中を見てみたが特に異常は見当たらない。やはり梁からエアコンの外側に落ちた水が落ちただけのようだ。管理会社からはその後の連絡は無く状況は分からないが、まだ原因は解決できていないようだ。